モール温泉

Moor Onsen

はじまり

Origin

はじまりであり、
原点である。

それは、一人の男の情熱から始まりました。

昭和初期、
先代の祖父である林 豊洲は十勝の地に湧く温泉を見つけ、
その恵みを生かそうと決意します。
昭和6年、まだ誰も手をつけていなかった場所に掘削を始め、ついに温かな湯脈を発見。
翌年、十勝川温泉ホテルを建て、人々が心から安らげる場所をつくりました。

しかし、戦争の混乱の中で手放さざるを得なくなります。
それでも豊洲の情熱は消えることなく、然別湖に十勝初の温泉ホテルを開業し、
さらに観光地としての未来を描き続けました。
然別湖を国立公園へと導き、狩勝峠を「新日本八景」に選ばせるなど、
彼の想いは十勝の風景そのものを変えていきます。

今、十勝川温泉の入口と然別湖畔に建つ顕彰碑は、豊洲の夢と挑戦の証。
そのぬくもりは、湧き続ける温泉とともに、
今この時も訪れる人々をそっと包み込んでいます。

十勝のモール温泉

Tokachi Moor Onsen

この地で生まれた
北海道遺産

十勝川温泉は、世界的にも珍しい植物性温泉「モールの湯」が湧く温泉地です。アイヌの人々には「薬の沼」として伝えられ、昭和初期から本格的に開発が進みました。平成16年には北海道遺産に選定され、戦後は道東を代表する温泉地へと成長。現在も多くの観光客が訪れ、地域一体となって貴重な資源の保護に努めています。

この温泉の起源は、遥か太古の時代にさかのぼります。当時、十勝川の河畔には葦などの植物が自生していました。それらが長い年月をかけて堆積し、やがて亜炭層を形成。そこを通り抜ける地下水が植物由来の有機成分をたっぷりと含み、「モールの湯」として湧き出しているのです。

十勝川温泉の湯は、まるで「片口鉢」のような仕組みで湧出します。地下深くに蓄えられた水は、長流枝内層を東へ移動しながら温められ、十勝川温泉の地下で地表へと溢れ出し、最終的には海へと向かいます。これは、地上を流れる十勝川と同じような方向で地下にも水の流れがあることを示しており、大地の恵みがこの地に導かれているのです。

泉質・効能

Water Quality & Benefits

泉質

泉質 ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉:pH7.9)

色・香り

微褐色澄明、ほとんど無味無臭

泉温

54.8℃ (気温:8℃時)

湧出量

670ℓ/分(混合)

効能

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病、
病後回復期、疲労回復、健康増進、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、きりきず、やけど

禁忌症

病気の活動期(特に熱があるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期

第一ホテルの温泉

DAIICHI Hotel Onsen

広々とした大浴場から、
プライベート感溢れる客室の温泉まで、
どこにいても心ゆくまで温泉を楽しむことができます。
自然に囲まれた開放感溢れる空間で、
癒しのひとときをお過ごしください。

大浴場

足湯

客室の温泉

サウナ

日帰り温泉

One Day Spa

温泉ならではの安らぎを、日帰りで。

※貸切り、特定期(お盆、正月、GW)、混雑時はご入館を制限させていただく場合がございます。